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ぎっくり腰の研究を始めました

当院のようなペインクリニックでは「ぎっくり腰」の患者様に積極的に神経ブロックを施行して、患者様を病状早期に痛みから解放して喜ばれております。しかしながらこのような処置について明らかなエビデンス(結果を支持する根拠)がありません。そこで私が属する全国ペインクリニック開業医会の有志のメンバーで「ぎっくり腰」に対する神経ブロックの効果についての研究を始めました。「ぎっくり腰」に神経ブロックがいかに効果的であるかと言うことを早く世に知らしめたいと思っておりますので、ご協力よろしくお願いもうしあげます。詳しくはブログをご覧ください。

ぎっくり腰治療の研究を始めました

急性の腰痛症であるいわゆる「ぎっくり腰」の治療は多くの施設では鎮痛薬と湿布の処方で安静を強いられています。当院のようなペインクリニックではこのような患者様に積極的に神経ブロックを施行して、患者様を病状早期に痛みから解放して喜ばれております。しかしながらこのような処置について明らかなエビデンス(結果を支持する根拠)がありません。そこで私が属する全国ペインクリニック開業医会の有志のメンバーで「ぎっくり腰」に対する神経ブロックの効果についての研究を始めました。方法は「ぎっくり腰」で来院された患者様に疼痛に対応した神経ブロックを行います(通常の治療です)。治療直前と治療後1週間 患者様に痛みに対するアンケートに答えていただくというものです。アンケートはLineを使用されている方にはLineで質問がなされます。Lineを使用されない方には質問紙でお答えいただき、1週間の回答期間が終了後質問紙に同封された封筒(切手は貼ってあります。宛名も書いてあります)に質問紙を入れてポストに投函していただきます。この研究は大阪市立大学医学統計学教室の御協力をいただいて行われておりますので、宛名はそのようになっております。ぎっくり腰に神経ブロックがいかに効果的であるかと言うことを早く世に知らしめたいと思っておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

最近驚いたことがありました

先日テレビでニュース(全国版だと思いますが)を何気なく見ていましたら、一瞬ですが当院と思われる映像が流れびっくりして声を上げました。でも当院の周囲ではニュースになることは何一つ起きておりません。変だなと思いましたので、インターネットニュースを探ってみました。そしたらそのニュースが動画付きのニュースでありましたので、動画をじっくりと確認いたしました。わかったのが当院とそっくりな建物があると言うことでした。動画から建物の名称が確認できまして、当院と同じ開業医のクリニックさんでした。インターネットで検索しましたらホームページがありましたので、そこで建物の写真を拝見しサンプリングさせてもらいました。当院の写真と並べて供覧いたします。上がニュースで流れた建物です。下が当院です。これではニュースでちらっと流れただけでは間違いますね。ちなみに当院は2008年開院、この建物のクリニックは2017年の開院とのことです(ホームページから)。

新型コロナウイルス抗体(IgG)検査のおしらせ

採血による新型コロナウイルス抗体(IgG)検査を始めました。

これは新型コロナウイルスの感染後やワクチン接種後にできた抗体の検査です。

感染の有無を見るPCR検査や抗原検査ではありません。今抗体が十分あるかどうかの検査です。

こんな方におすすめです

過去に新型コロナに感染したどうか不明、ワクチンを打とうか迷っている

ワクチンを打ったが実感がない効果を数値で確かめたい

1回目のワクチンの副反応が強く、2回目打つのを迷っ ている、抗体があるか確認したい

費用は保険適用外ですので5000円(税込み)となります。

子猫が来ました

先日 家内が当院の前の道路でビャービャーとした声が聞こえるので、ふと見ると小さい猫が1匹道路の真ん中にいました。子猫は非常に怖かったらしく体からは想像できないような大きな声で泣いていました。保護しようとしたら、当院と反対側の防災センターのレスキュー車の車庫の中に逃げ込んでしまいました。探してもよくわからないので中にいた救急隊員さんに子猫がいたら保護してほしいとお願いして帰ってきました。その後しばらくして救急隊員さんが子猫を保護して届けてくれました。家内は早速獣医さんに猫を連れていきました、体の点検と落ち着くまで保護してもらうためです。体重は400gのの雄猫でした。そして約2週間の入院後我が家にやってきました。名前は救急隊員さんに捕まえてもらったので「きゅうた(救太)」と名付けました。救太君は食欲がものすごく旺盛で日に日に大きくなりました。また茶虎の小四郎 こいつは非常に良い性格の猫で 救太の親のようになってものすごく面倒を見てくれています。救太はすくすく成長して1月で1400gになりました。大変やんちゃな子です。少し大きくなった「救太」の写真と「小四郎」の写真を載せます。

専門医更新

この度 ペインクリニック専門医と麻酔科専門医の更新が無事終わりました。麻酔科専門医は従来日本麻酔科学会より認定されていましたが、認定機関が今回より日本専門医機構に移りました。これは内科や外科等の他科も同様であります。今までは日本麻酔科学会の基準で認定されていたのですが今回からは新しい基準が設定され、やたら単位にうるさくやっかいな基準となりました。だから年配の先生方はそんなものはいらないという方も多いのですが、今回だけはと思い一生懸命努力して単位を取りました。考えてみれば名刺と玄関の看板に書くためのことだけなのですけれど、しょうがないですね。その点ペインクリニック専門医は日本ペインクリニック学会認定なものですので、臨床経過報告と従来と同じ単位基準で更新できました。これでとあと5年は麻酔科専門医、ペインクリニック専門医として医療を行っていきますのでよろしくお願いいたします。専門医認定証を披露しますのでよろしくお願いいたします。

一眼レフを始めました

生まれて65年もたちましたが、学校のクラブは全て体育会系 医者になってからはゴルフしか趣味にしていなかった私です。寄る年波には勝てにことはないと思うのですが、これから先を考えて何か文化的な趣味を持とうと考えました。果たして何が良いかと考えた時 絵は全く才能が無いばかりか完成までに時間がかかる。いまテレビで人気の俳句は少々合いそうもない、リタイア後も継続し あちこちに出歩きたい等と考えたときそうだ写真をやろうと一念発起しました。やるからには良いカメラが欲しい、しかし値段が高い。せっかく買ったのにすぐ手放すことになってはいけないと考え、三ヶ月間じっと写真の教科書(東京工芸大学芸術学部 写真学科のテキストを始めとして数冊の本)を読み続けました。それでもまだカメラを始めたいと思っておりましたので今年になりついにカメラを購入しました。SONY α7Ⅲ です。これと手始めに明るい単焦点レンズ55mm F1.8 を購入しました。これでまずうちの猫を撮ったりしまして、今日は近くのさくらを撮影に行ってきました。その写真をブログに揚げてみます。よろしくお願い致します。

写真の猫のくろは「しまきち」くん、ちゃは「こしろう」くんです。

ツツジが咲きました

看板が有る築山のツツジがきれいに咲きました。春ですね

坐骨神経痛の記事をアップ致しました

坐骨神経痛についての記事をアップ致しました。坐骨神経痛の症状原因治療についての記事です。その中では原因の一つとして椎間板ヘルニアや腰椎すべり症による脊柱管狭窄症を図示して取り上げました。腰下肢痛でお悩みの方は一読されることをお勧め致します。

「坐骨神経痛に神経ブロックをしてはいけません」は嘘です!

敦賀市内のみの新聞チラシ広告と思われますが、「坐骨神経痛に神経ブロックをしてはいけません」と書いた広告が二回ほど入っておりました。このような誤った考えが広まって、坐骨神経痛に悩まれる方が増加してはいけないと思いブログを書いております。坐骨神経痛は原因にもよりますがその程度は様々で自然治癒するものから神経ブロック療法が必要になったり、手術が必要になったりするものもあります。一口に神経ブロック療法と申しましても色々ありますが、腰部硬膜外ブロックを始めとした神経ブロック療法は坐骨神経痛治療の根幹をなすものであります。どういう根拠で「坐骨神経痛に神経ブロックをしてはいけません」と書いているのかは解りませんが、医学的な知識が全くない方の記載と思われます。

我々医師は医学的根拠に基づいて診療を行っております。このため我々が行う治療は厚生労働省が有効性を認めて、健康保険の適用となっております。一方世間では保険適用ではない自費診療の民間療法というものがあります。このような治療法の有効性について議論をするつもりはありませんが、癌の医学的治療をしないで民間療法に走り不幸な転帰をとった有名人もおられるようです。坐骨神経痛は腰部の脊髄神経(一部は仙骨神経も関係しますが)が障害を受けて生じる腰下肢痛です。その障害部位の多くは脊柱管(背骨・腰椎)の中にあります。原因と致しましては腰の変形(加齢による変形・骨折、すべり症など)、腰椎椎間板ヘルニアなどがあります。坐骨神経痛という症状の診断は触診による診察で可能ですが、その原因の診断は主に画像検査(単純レントゲン写真、CT、MRI等)によって行われるもので、触診による診察で判明するものでは決してありません。

前述しましたように坐骨神経痛は程度の軽いものは軽いストレッチや適度な運動、薬の内服、電気刺激療法等で軽快するものもありますが、これだけでは痛みが取れず神経ブロック療法が必要になって来るものがあります。神経ブロック療法の中で痛いところに注射をするトリガーポイントブロックは筋肉の緊張が強い痛み(いわゆる こった状態)には有効ですが原因の治療ではありません。健康保険の適用になっている坐骨神経痛に対する神経ブロック療法は障害のある部位と診断されたところに直接注射をする、硬膜外ブロックや神経根ブロックになります。これらのブロックでは障害を受けた神経の周囲に直接消炎効果のある薬剤と局所麻酔薬を投与いたします。これにより疼痛がなくなり痛みの悪循環(当院のホームページを参照して下さい)が断ち切られることと局所の炎症が静まります。一回のブロックで良くなる場合もありますが、多くは何度か行えばかなり改善されます。これでも坐骨神経痛が残る場合は痛みのある神経にパルス高周波療法による神経根ブロック(当院のホムページ参照して下さい)を行います。これらの治療で坐骨神経痛の7~80%は軽快致しますが、どうしても痛みが残る場合や神経障害により排尿・排便障害があったり筋力低下が強い場合は手術療法となります。

神経ブロック療法は注射で痛いと言うイメージが先行しがちです。確かにブロック部の皮膚に麻酔のために針を刺しますのでチクッとした痛みがでたり、障害部位に薬を入れるときに多少痛みが走ったりしますが、言われているような痛みがあるものではありません。しかしながらこれらの神経ブロック(トリガーポイントブロック以外)は難易度が高いので、十分な修練を積んだペインクリニック専門医でなければ施行できません。私は約37年近いペインクリニックの臨床経験がある専門医です。読者の皆様で坐骨神経痛で悩まれている方は当院に訪れていただければ、きっとお役に立てるのではないかと思っております。