症状チェック(脚・膝・足の痛み)
腰痛の項で延べましたように腰が原因で脚・膝・足が痛む場合はよくあります。そうした場合は腰の病変の治療を行います。逆に脚・膝・足の病変と考えて治療をしてもよくならない場合は腰の治療も考慮します。ここでは神経ブロックを行う脚・膝・足の病変による痛みを解説します。
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)
高齢になって膝の中の軟骨がすり減り、骨が変形して膝が痛む状態です。肥満のかたは減量して膝の負担を軽くします。軽症のかたは膝の運動で膝の周りの筋肉を鍛えます。膝関節内にヒアルロン酸を注入したり、O脚を矯正する装具をつけてもらうこともあります。また膝関節周囲の疼痛部位にトリガーポイントブロックを行ったりします。変形が強くて痛みが強く保存的療法で痛みが軽快しない場合は手術を勧めます。
変形性足関節症(へんけいせいそくかんせつしょう)
けがなどで足の関節に変形をきたした状態です。安静、固定が基本ですが、関節内注入やトリガーポイントブロックを行うこともあります。
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
かかとの土踏まず側の腱膜の炎症です。歩くときや立ち上がるときにこの場所が痛みます。腱が一部骨化していることもあります。トリガーポイントブロックを行います。
足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)
足首の内側のくるぶしの下を筋肉や神経が通りますが、ここで神経が圧迫されて足の裏から指が痛みます。トリガーポイントブロックを行います。