症状チェック(頭痛)

症状チェック
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llustration_sc_01頭痛には脳の中に何か病変(例えば腫瘍や出血など)があって起きる場合とはっきりとした病変がなくて起きる場合(機能性頭痛)があります。前者の場合は病変の治療が優先致します。ペインクリニックでは後者の場合が治療の対象となりますのでこれらの頭痛について解説致します。

片頭痛 (へんずつう)

ずきん、ずきんとした脈打つような強い痛みです。頭痛が起きると暗くて静かな部屋でじっとしていたくなります。痛みは数時間から長い時は3日ほど続きます。女性に多く見られます。星状神経節ブロックが効果的な場合もありますが多くは内服治療を致します。

緊張性頭痛 (きんちょうせいずつう)

ギュッと締め付けられるような頭痛です。肩こりが強くて、後頭部の頭痛が出現する場合もこの範疇に入ります。この場合は星状神経節ブロック、トリガーポイントブロック、深頚神経叢ブロックなどで肩こりの治療を行います。
片頭痛とは症状が異なりますが、両方の要素を持っている頭痛もあり、実はこのタイプの頭痛が一番多く見られます。従って頭痛を治療する場合両方の頭痛の要素があると思われましたら、頭痛の性質を見極めるため頭痛日誌を付けてもらうことがあります。

群発頭痛(ぐんぱつずつう)

周期的に一定期間ほぼ毎日起きる頭痛です。片方の眼がえぐられるような非常に激しい痛みです。涙や鼻水が出ることもあります。この頭痛は症状をお聞きするだけでほとんどすぐに診断できます。片頭痛とは対照的に男性に多く見られます。発作時期は内服治療を行い頭痛時には自己注射もしくは鼻腔内への薬物投与や酸素吸入を行うこともあります。

後頭神経痛(こうとうしんけいつう)

原因ははっきりしませんが後頭部のツーンとした痛みを訴える方がいらっしゃいます。鎮痛薬の投与や、後頭神経ブロックやトリガーポイントブロックを行います。

薬物乱用性頭痛(やくぶつらんようせいずつう)

頭痛薬をむやみやたらに使用することにより、頭痛薬を飲んでも頭痛が治まらずほとんど毎日頭痛が続く状態になることがあります。薬物乱用性頭痛といわれます。基本的には治療は乱用薬物の中止から始まります。

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